https://btc.com/e3a9277237ef037f6e97219f3c79d4146f3431ae28af82980f912a5de6a4f935
世界で初めて、ビットコインのブロックチェーンに I love you が刻まれたのは、2014-02-13 16:51:23(日本時間)のことでした。
LOVEI love you til the end of time.
という文字列が、P2PKHの出力アドレスとして埋め込まれました。人類が獲得した最も堅牢なデータ保存システムに永遠の愛を記録しようとしたのです。本来はビットコインアドレスのハッシュ値を記載すべき場所にHEX文字列でASCII文字列が埋め込まれていました。入力アドレスと違って出力アドレスには秘密鍵による署名が要求されていませんので、このようなことが可能になります。
送金先として指定された2つのアドレスを繋ぎ合わせた4c4f564549206c6f766520796f752074696c2074686520656e64206f662074696d652e をASCII変換すると上記メッセージになります。2つのアドレスに、0.00011btcずつが送金されました。0.00022btcが、fake address に送金されたことになります。この架空のアドレスに対応する秘密鍵はありませんので、このビットコインは未来永劫誰も使うことができなくなってしまいました。勿体ないですね!2021年3月の1BTC600万円で換算すると0.00022btcは1320円となります。これを捨てちゃったことになりますが、まあ、永遠の愛を誓うわけですから安いものです!
こういうのを何と呼ぶのでしょう。仮に fake address 方式と呼びましょうか。
あのASCII BERNANKE のアスキーアートもこの方式で記録されました。この方式はOP_RETURN導入後にも依然として可能ですが、OP_RETURNであれば送金額はゼロで構いませんので効率の悪い方式となっています。fake address 方式はやめておいた方が良いでしょう。この方式は、blockchain 検索サイトでも、OP_RETURNとは違って文字列が記載されているとは認識できませんので、手動でASCII変換しないと「読む」ことができません。そういう意味でも推奨できない方式となります。
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