シリコン量子ビット最前線

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量子コンピューターはシュレーディンガー方程式を瞬時に解いてしまいます、と言いますか、電子(量子)のエネルギーはシュレーディンガー方程式に従ってピコピコ動いていますから、それを観測すればシュレーディンガー方程式を解いたのと同じことになるわけです。

我らが暗号資産の敵、量子コンピュータには様々な方式がありますが、超電導量子ビットの場合は、超電導動作させるために大型冷凍庫が必要になるのがネックでした。

 

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しかし、普通のコンピュータ(古典コンピュータ)と同じシリコン基板を写真製版して半導体回路を焼き付ける方式で製造された半導体量子ビットであれば、超電導になるほど冷やさなくても量子もつれ状態を観測することができるため、新しい方式として期待されています。

※10ケルビン(-263℃)での半導体量子ビット動作報告

https://www.jps.or.jp/books/gakkaishi/2020/08/75-08_472researches1.pdf

https://www.riken.jp/press/2019/20190124_3/

※シリコン3量子ビット動作報告

https://www.riken.jp/press/2021/20210608_1/index.html

※2量子ビットで99.8%の高忠実度操作報告

https://www.riken.jp/press/2022/20220120_1/

まだまだビット数も少ないですが、エラー率が低い動作が実現されていますので、超電導じゃない量子コンピュータの実現可能性が高まっています。普通の半導体集積回路の製造プロセスを応用して製作されますので、現在の微細化技術の延長線上に見えてくる技術です。

※参考記事

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