nicehash でマイニングと言えばイーサリアムでしたが、イーサリアムのマイニングが2022年の夏にも終了してproof of stake に移行すると言われています。proof of stake は、マイニング競争の代わりに、コイン所持者の投票により、ブロックチェーンの接続を確認する方法です。議決権はコイン保有量に応じて与えられます。いうなれば株主総会みたいな感じの承認方法で、ブロックを繋いでいきましょうということなんですね。株主総会だったら株券を持ち寄って投票しますが、暗号通貨の場合は既存のコインを持ち寄って投票します。マイニングしないから電気代も掛からないし、環境にも良いですよ、という主張ですね。世界中の会社の株主総会が滞りなく行われてきたんだから、コイン所持量の多数決でブロックの接続を確認する方法でも大丈夫でしょう、というわけです。
マイニングは終わらない
あの天才ヴィタリック様がそのように言っているのだから、もうマイニングは終了なのかと言えば、そういうわけでもございません。これは宗教の問題と似ていることです。キリスト教を信じても、イスラム教を信じても、カラスの勝手でしょ、というわけです。プルーフオブワークでも、プルーフオブステークでも、どちらを選ぼうが自由です。これは信仰の問題なのです。どちらにも長所と短所があります。マイニングは電気を使って地球温暖化に良くないからやめるべきと言っても絶対にいう事を聞かない人が居るのです。プルーフオブワークの方が絶対に安全だと言い張っているわけです。そうですね、安全かもしれません。
それでマイニングをするわけですが、ASIC/GPU/CPUという3種類のマイニングのうち、採掘量とコストのバランスが良い手段がGPUマイニングなんですね。それでGPUを買うわけですが、その時には、VRAMサイズを意識して選択する必要があります。
それは、採掘するアルゴリズムによって、必要なVRAMサイズが異なるためです。DAGテクノロジーを用いた暗号通貨を採掘するには、DAGサイズよりも大きなVRAMを持つGPUを使わなければプルーオブワークの計算をすることができません。勿論CPUのメモリを使って計算することも理屈上は可能なのですが、効率が著しく落ちるために、ほとんどのマイニングソフトではGPU に搭載されたVRAMが掘ろうとする暗号通貨のDAGサイズよりも小さい場合は、メモリーエラーを起こして掘れないようにプログラムされています。
DAG というのは、英語で Directed acyclic graph、直訳で有向非巡回グラフと呼ばれる樹形図のようにトランザクションが繋がっていく記録方法のようです。ビットコインなどのブロックチェーンの代替技術として注目されているのですが、イーサリアムではブロックの検証アルゴリズムにDAG技術が使われているようなのです。
ETHのDAGサイズ
2022年5月時点で、イーサリアムのDAGサイズは4.8GBに達しており、2024年1月には6GB、2026年12月には8GBに到達すると予測されています。ウインドウズなどのOSもGPUのメモリを使用しますので実際にはこれよりも少し前にDAGサイズがVRAMを超えることになります。そして、なによりも、ETHのproof of stake への移行が2022年夏に予定されているのですね。
他の暗号通貨のDAGサイズ
じゃあどうしたらよいのかと言うと、イーサリアム以外の暗号通貨を、GPUに合ったDAGサイズの通貨を探して掘れば良いということになります。2022年5月時点で、nicehash で掘れる通貨のDAGサイズを列挙してみます。これからGPUを買う場合はVRAMサイズを最重要ポイントとして選ぶと良いでしょう。具体的に言えば8GB以上のメモリのGPUを買うと良いでしょう。GPUコア数とかクロックとか関係ないのです、とにかくメモリ量で選ぶ必要があります。今4GBのグラボを買っても直ぐに掘れなくなってしまいますので勿体ないです。
kawpow(RVN)・・・3.3GB
Autolykos2(ERG)・・・2.3GB
Zelhash(ZEL)・・・3.8GB
BeamV3(BEAM)・・・3GB
※参照URL、NBminer Github page
https://github.com/NebuTech/NBMiner
ねらい目グラボ
MSI GeForce RTX 3050 AERO ITX 8GB
玄人志向 グラフィックボード AMD Radeon RX6600 GDDR6 8GB 搭載モデルRD-RX6600-E8GB/DF
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