最近の最小手数料のブロック鑑賞してみましょう。
それは日本時間で2021年の1月26日13時52分のことでした。ビットコインの667703番目のブロックが採掘されました。
採掘者は1THash&58COINさんです。
コインベーストランザクションはこれです。
採掘報酬として新規発行された6.25BTCに、送金手数料0.03214746BTCを加算した、6.28214746BTCが採掘者に送金されています。コインベーストランザクションなので送金手数料はありません。このトランザクションには ascii文字コードでは解読できないOP_RETURN情報が付加されています。
このブロックは全般に送金手数料が低く、最も高額な手数料でも93.8satoshi/vbyteであり、最も低額な手数料は2.0satoshi/vbyteでした。最小トランザクションでは3.0satoshi/vbyteでした。
↑2satoshi/vbyteのトランザクション
↑94satoshi/vbyteのトランザクション
↑3satoshi/vbyteのトランザクション。入力出力ともに1アドレスのシンプルなトランザクションで、133vbyte、手数料総額は404satoshiでした。手数料額については、ビットコインの最低送金額546satoshiの規制は掛かっていないんですね。
この1月26日の2週間前に、3satoshi/vbyte以上の手数料でトランザクションを送信しておけば、承認されてブロックに記載させることが出来ちゃったわけです。だいたい500satoshi、1BTC600万円として、30円でOP_RETURNできたことになります。今後、なかなかこのような低料金のブロックは出現しないでしょう。それは確かに2021年1月に出現したブロックでしたが、そこに期待して低料金トランザクションを送信することは推奨できません。300MBのメモリプール制限に掛かって削除されちゃいますし、2週間の保存期限も過ぎてしまうでしょう。トランザクションが承認されないか2週間も見続けるのは苦しいことです。
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