メモリプールの3本線


Screenshot of mempool.observer

1vbyteあたり送金手数料の設定を考える場合に、ビットコインフルノードのメモリプールの状況を観察することは大事なことです。トランザクションあたり2千円とか3千円なら(300satoshi/vbyteなら)送信は簡単ですが、それでは身が持ちません。かといって100円とか200円で送信しようとしても、待てど暮らせど承認されないこともあります。メモリプールのヴィジュアライゼーション(視覚化)は様々な方法があり、難しい問題です。メモリプールの表示サイトを見るときの3本線について、日本語で解説してくれるサイトが少ないようですので書いてみたいと思います。マイニング経験があれば分かりやすいことですが、前提知識ゼロだとなかなか難しいのかもしれません。管理人はサイトを眺めること1週間でなんとなく意味が理解できました(遅!)。

前提知識

  1. ビットコインのマイニングは、次のブロックへ接続させるためのハッシュ値を一番早く見つけたマイナー(採掘者)に、採掘報酬を与えるゲームです。2021年4月現在、採掘報酬は6.25BTCです。1BTC600万だと3750万ですね!!
  2. ビットコインの新規ブロックは、10分間に1ブロックが接続されるように、調整されています。ハッシュ値を探索する場合の計算量を、difficulty(むずかしさ)と言いますが、これが2週間に一度調整されます。
  3. 新規ブロックには、メモリプールの中から、1vbyte当たりの送金手数料が高い順番に承認されて書き込みされていく仕組みになっています。メモリプールの中では、1vbyteあたりの送金手数料が高額な順番に並んで待っているのです。1ブロック1Mvbyteですが、入出金アドレスの数などにより1トランザクションごとの大きさは変わります。平均すると1トランザクション220vbyte程度と言われています。1ブロックに1500~3000トランザクションが入ることになります。採掘者は、採掘報酬+送金手数料の合計額をコインベーストランザクションで自分のアドレスに送金することができます。
  4. ハッシュ値の発見は偶然ですから、10分間に1度の割合で見つかることが「予定」されてはいるが、実際には連続して3ブロック発見されたり、30分以上採掘されなかったりする。

ブロック鑑賞

680575, 2021-04-26 00:18
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これは、2021年4月26日の0時18分から22分の間に、つまり4分の間に7ブロックが採掘された事例です。メモリプール内のトランザクションが承認される順番は、blockchairのトランザクション検索で、priority として表示されている数値です。メモリプールの中の順番待ちの順位を示す数値です。1ブロック2千だとすると、priority が2千番以内だったら次のブロックで承認される可能性が高いし、4千番以内だったら、次の次のブロックで承認される可能性が高いし、次のブロックは2つがほぼ同時に承認される可能性もあるというわけです。更に、珍しいことですが、3つのブロックが1分以内に承認されることもあると考えれば、メモリプール可視化サイトの3本線は「そこまでなら今すぐ承認されるかもしれないですよ」という意味の線だったんですね。

逆に言えば、3本線の下側のトランザクションは、承認される可能性がかなり低いという意味になります。


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