op_return はビットコインのブロックチェーンに任意の文字列を書き込みする(ブロードキャストする)プロトコルですが、xmtp(Extensible Message Transport Protocol)は独自のピアツーピアネットワークを利用して、イーサリアムアドレス間やグループで、暗号化されたメッセージの連絡ができる仕組みです。電子メールで使われているsmtpを連想させる名前です。サーバーなしで動くweb3のメッセージ連絡システムです。xmtpのクライアントソフトをインストールして起動している者同士だけが連絡できますし、第三者であるサーバーを必要としていません。
現在のところ、coinbase wallet と metamask wallet で、xmtp通信が利用できるようです。
※コインベースウォレットのブログ記事
https://www.coinbase.com/blog/say-gm-with-messaging-on-coinbase-wallet
※メタマスクウォレットの追加機能を紹介する記事
メッセージはETHアドレスからETHアドレスに対して送信されますが、ENSのアドレスを持っている場合は、複雑なETHアドレスの代わりにドメイン名のような名前で送受信することができます。
web3を使ったエンドツーエンドの暗号化メッセージ通信というのは、monero ネットワークの tx_extra を使った payment id 通信でも行われています。
この暗号通信は、サーバーレスなので、政府機関などによる検閲や差し止めが極めて困難、いやもうほとんど不可能です。どうしても止めたければ、「我が国ではインターネットを一切禁止する」という法律でも作らないとダメな程です。
この破壊力が分かりますか?peer to peer 通信のweb3.0技術は、価値の交換においても、メッセージの交換においても、政府の介入から「離陸」してしまったのです。革命と言っても良いかも知れません。
※参考記事
dVPN
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