OP_RETURN報告

自薦他薦を問わず OP_RETURN記録の報告をして相互に鑑賞致しましょう。手動承認により掲載されないことがありますので御了承下さい。

コメント

“OP_RETURN報告” への117件のフィードバック

  1. admin

    Stephen Earle: Heaven’s Wind – The Life and Teachings of Nakamura Tempu

    https://mempool.space/ja/tx/26f2faba8dd65d0354074d4f77c088bfdd39cf521802497ddd084eeb989493a8

    日本が世界に誇る思想家、中村天風先生を英語圏の人々に紹介する本を記録しておきました。

    https://www.tempukai.or.jp/

    初めて天風先生のことを知った時、「宗教かなにか?」と感じたのですが、どうもそういうのとはちょっと違います。東洋的世界観に基づいてポジティブに楽しく人生を渡っていくための教訓のようなものかなと思います。

  2. admin

    Manyoshu:Murasaki-ha/Woman in purple,you need a man to be even more beautiful.

    https://mempool.space/ja/tx/f0ba03f650f63434ec7a579dd6b8fc4b7e6f74074b89bddea300fe93fb25a352

    万葉集より、詠み人知らず
    「紫は灰(ほの)さすものぞ
    海石榴市(つばいち)の
    八十(やそ)のちまたに
    逢へる子や誰」

    ※直訳
    紫色は灰を入れるものです
    このにぎやかな市場で
    出会った娘よ名前を教えておくれ

    ※意訳
    紫色の服を着た家柄の良い娘さん
    紫の染料は灰で汚して発色させるんですよ
    あなたももっと美しくなるために
    男性と遊んで少し汚れた方が良いのでは

    ※桜井市観光協会の解説ページ
    https://sakurai-kankou.jimdo.com/%E4%B8%87%E8%91%89%E6%AD%8C%E7%A2%91/%E4%B8%87%E8%91%89%E6%AD%8C%E7%A2%91/%E4%B8%87%E8%91%89%E6%AD%8C%E7%A2%91-%E4%BD%9C%E8%80%85%E5%88%A5/16-%E7%B4%AB%E3%81%AF%E7%81%B0%E3%81%95%E3%81%99%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%9E/

    ※鑑賞
    これは万葉集の時代のナンパの歌なんですね。ほら娘さん私と遊びませんか?少しくらい汚れた方が美しくなれるんですよ!という誘い文句なんですね。日常を逸脱するような気分を歌い上げてる秀作です。時代が変わっても人間のやることは変わりません。衣食住と恋愛なんですね。

    ※参考ページ、武田薬品の紫根解説ページ
    https://www.takeda.co.jp/kyoto/area/plantno313.html

  3. admin

    Ono no Oyu:Here in green Capital Nara, Spring flowers are now in full bloom.

    https://mempool.space/ja/tx/989af3fed929ed30eefa2efcb3f0d34a3c4f4c542b97676a17c6b1c58aefe2b0

    あをによし 寧楽(なら)の京師(みやこ)は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり (『万葉集』3-328、小野 老(おの の おゆ))

    やはり、この「あをによし」は全日本人が知っている美しい奈良の景色ですね。素直に満開の桜を楽しんでいるわけです。春のウキウキした気持ちや、奈良の都の中心街の賑わいと、満開の桜の華やかさがないまぜになって表現されているのです。にほふがごとく、というのは、花の遠景を眺めて手元で匂っているわけではないが、花が手元に迫ってくるように咲き乱れているという表現ですね。

    日本人は昔から自然を愛してきましたね。この「あをによし」って日本人でも意味が分かってるわけじゃあ無いんですよね。でも、奈良に掛かる枕詞で、青丹は奈良地方で取れる緑色の粘土の顔料のようです。「よし」は「吉」と書いて、「青丹吉」と漢字で書くのだそうです。そんな書かれても日本人だって分かりませんよね。外国人ならもっと分からないでしょう。でも、めをつむって、「あおによしーならのみやこはさくはなのー」とゆっくり読み上げてみると心が満たされていくのを感じることができますね。このような情景を、このように素直に描き切ることは意外に難しいことなんじゃないかと思います。日本語にはこの和歌が組み込まれているのです。このような美しい和歌が組み込まれた日本語を持つ我々日本人は幸せだと思います。この幸せな気持ちを少しでも外国の人にも伝えたいと思い、opreturn送信してみました。

  4. admin

    Remember Tulipomania, Mississippi Bubble, South Sea Bubble

    https://mempool.space/ja/tx/836eb843624e7537ddc72e11de357fad28dd4e2e837dfe96522a881941b2889c

    資本主義の市場経済が始まってから、人類はバブル経済と崩壊を繰り返してきました。それは2008年のリーマンショックだけでなく、もっと大規模なバブル崩壊が沢山起きていたのです。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%AB

    17世紀オランダのチューリップバブルはチューリップの球根1個に5ヘクタールの土地の値が付いたという記録も残っています。これは世界初のバブルと言われています。チューリップの価値が暴騰するという分かりやすい熱狂経済です。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%94%E8%A8%88%E7%94%BB

    18世紀アメリカのミシシッピバブルは、ミシシッピ川周辺の開発会社の株価が40倍に暴騰し、最後には会社倒産により株式が紙屑同然となって終わっています。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B5%B7%E6%B3%A1%E6%B2%AB%E4%BA%8B%E4%BB%B6

    18世紀イギリスの南海泡沫事件は、南海貿易を行う南海会社の株式が半年で10倍に暴騰しましたが、2か月後に暴落し、株式市場全般の株式が暴落するという、現代のバブルと同じ現象を引き起こしました。この時に報道されたバブルという言葉が現代のバブル経済という言葉の語源になっています。

    現代でも、1989年の平成バブルや2000年のITバブルや、2008年のサブプライムバブルなど、約10年周期でバブルの発生と崩壊を繰り返しています。これはもう人類に運命づけられた宿命のようなものかもしれません。バブルを正しく認識し、崩壊の痛手を避けることは、自分自身や家族や職場の人々の幸福に欠かせないことになります。特に政治家や管理職や経営者の人々には肝に銘じて頂きたいことになります。

    普通の一般人がバブル経済の危険を察知する方法は2つあります。

    (1)バフェット指数をチェックする

    https://www.gurufocus.com/stock-market-valuations.php

    バフェット指数は株式市場の時価総額Total Market Cap をGDPで割り算したものになります。要するに株式市場の時価総額がGDPを超えるのはオカシイ、という基準です。つい最近まで、それが200パーセントに迫っていたのですから驚くしかありません。今現在でも150パーセントになっています。この計算式を伝説の投資家ウォーレン・バフェットさんが発明したのです。

    (2)イールドカーブ

    イールドカーブは公定利率の満期ごとの利率を並べたグラフです。例えば1年国債を購入して、1年後に国債に再投資すれば複利になるので、3年国債や5年国債や10年国債は、償還期間が延びるにしたがって利率が高くなるのが本来の姿になります。左側に短期国債、右側に長期国債の利率をグラフ化すれば、イールドカーブは右肩あがりの形になります。

    https://www.gurufocus.com/yield_curve.php

    イールドカーブが右肩あがりじゃなくて、平らになっていたり、左肩あがり(逆イールド)になっていたら、それは短期国債に人気が無く、みんなが株式を購入しているということを意味し、景気の過熱を意味します。過去のバブル崩壊を調べると、逆イールドが発生し、これが約1年~2年後に解消して順イールドに戻った頃に大暴落が発生することが多いようです。2022年11月現在は逆イールド発生中なので、今すぐ崩壊は起きないと思われますが、これが解消したときが最も恐ろしいことになります。「鬼より怖い逆イールド」という相場格言がありますが、本当は、「鬼より怖い逆イールド解消」なのです!

    ※参考書籍
    ジョン・ケネス・ガルブレイス、[新版]バブルの物語 Kindle版

  5. admin

    Kenji Miyazawa:Ame ni mo makezu / The Morning of Eternal Parting

    https://mempool.space/ja/tx/2abda93fe02c117b8b3135e8cd1f654b580b5d473b2dee19c5aec97fb08e183f

    宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」、「永訣の朝」です。

    https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/45630_23908.html
    雨ニモマケズ
    風ニモマケズ
    雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
    丈夫ナカラダヲモチ
    慾ハナク
    決シテ瞋ラズ
    イツモシヅカニワラッテヰル
    一日ニ玄米四合ト
    味噌ト少シノ野菜ヲタベ
    アラユルコトヲ
    ジブンヲカンジョウニ入レズニ
    ヨクミキキシワカリ
    ソシテワスレズ
    野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
    小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
    東ニ病気ノコドモアレバ
    行ッテ看病シテヤリ
    西ニツカレタ母アレバ
    行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
    南ニ死ニサウナ人アレバ
    行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
    北ニケンクヮヤソショウガアレバ
    ツマラナイカラヤメロトイヒ
    ヒドリノトキハナミダヲナガシ
    サムサノナツハオロオロアルキ
    ミンナニデクノボートヨバレ
    ホメラレモセズ
    クニモサレズ
    サウイフモノニ
    ワタシハナリタイ

    南無無辺行菩薩
    南無上行菩薩
    南無多宝如来
    南無妙法蓮華経
    南無釈迦牟尼仏
    南無浄行菩薩
    南無安立行菩薩


    https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1058_15403.html

    永訣の朝

    けふのうちに
    とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
    みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
       (あめゆじゆとてちてけんじや)
    うすあかくいつそう陰惨いんざんな雲から
    みぞれはびちよびちよふつてくる
       (あめゆじゆとてちてけんじや)
    青い蓴菜じゆんさいのもやうのついた
    これらふたつのかけた陶椀たうわんに
    おまへがたべるあめゆきをとらうとして
    わたくしはまがつたてつぱうだまのやうに
    このくらいみぞれのなかに飛びだした
       (あめゆじゆとてちてけんじや)
    蒼鉛さうえんいろの暗い雲から
    みぞれはびちよびちよ沈んでくる
    ああとし子
    死ぬといふいまごろになつて
    わたくしをいつしやうあかるくするために
    こんなさつぱりした雪のひとわんを
    おまへはわたくしにたのんだのだ
    ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
    わたくしもまつすぐにすすんでいくから
       (あめゆじゆとてちてけんじや)
    はげしいはげしい熱やあへぎのあひだから
    おまへはわたくしにたのんだのだ
     銀河や太陽 気圏などとよばれたせかいの
    そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
    ……ふたきれのみかげせきざいに
    みぞれはさびしくたまつてゐる
    わたくしはそのうへにあぶなくたち
    雪と水とのまつしろな二相系にさうけいをたもち
    すきとほるつめたい雫にみちた
    このつややかな松のえだから
    わたくしのやさしいいもうとの
    さいごのたべものをもらつていかう
    わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ
    みなれたちやわんのこの藍のもやうにも
    もうけふおまへはわかれてしまふ
    (Ora Orade Shitori egumo)
    ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
    あああのとざされた病室の
    くらいびやうぶやかやのなかに
    やさしくあをじろく燃えてゐる
    わたくしのけなげないもうとよ
    この雪はどこをえらばうにも
    あんまりどこもまつしろなのだ
    あんなおそろしいみだれたそらから
    このうつくしい雪がきたのだ
       (うまれでくるたて
        こんどはこたにわりやのごとばかりで
        くるしまなあよにうまれてくる)
    おまへがたべるこのふたわんのゆきに
    わたくしはいまこころからいのる
    どうかこれが天上のアイスクリームになつて
    おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
    わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ

    —–
    「雨ニモ負ケズ」は、「ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ」というところが感動します。勿論、そうはなり切れないのです。でも、そうなりたい。そういう美しい気持ちなんですね。最後の仏典の唱え文は蛇足に思いました。そんなの無くても良いんです。

    「永訣の朝」は、妹のとし子さんが24歳で亡くなってしまった日の事を思い返している詩です。「あめゆじゆとてちてけんじや」と「Ora Orade Shitori egumo おらおらでひとり行くも」が胸を打ちます。可哀そうな妹の来世の幸福を願う兄のいちずな気持ちです。

    宮沢賢治さん自身も37歳で肺病で亡くなってしまいます。彼の人生は大変なものでしたが、苦しみながら残した詩歌に現代の我々は心を打たれます。日本語なので難しいですけど、世界中の人に知ってもらいたいと思ってopreturnで書き込みしてみました。

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