https://en.bitcoin.it/wiki/CryptoNight
ASICマイニングが流行し、CPUマイニングが廃れてしまったのですが、「ASICマイナーが独占するなんておかしい!CPUマイニングの復権だ!」とCPU向きの proof of work のアルゴリズムを追求している人々が居り、randomxmonero アルゴリズムが開発されました。proof of ASIC から、proof of CPU への移行です。暗号通貨 monero の採掘アルゴリズムは cryptonight から randomxmonero に変更されましたが、cryptonight も改良されて、cryptonight-r となりました。現在は、Sumokoin と Lethean という2つの暗号通貨で使われています。勿論nicehash で掘ればBTCが貰えます。
cryptonightRの特徴
- 最新CPUのL3キャッシュ(3次キャッシュ)に適合するように設計されています。L3キャッシュ(CPUダイ内部の超高速メモリ)が無いと遅くなるように設計されている。それは、GPUやASICには装備されていないものです。
- 最新のASICでも1MB以上の内部メモリは保持していないので、最新CPUのL3キャッシュなどの内部メモリが1MBを超えていることに適合させた設計にしている。
- GPUは何百もの同時プロセスを実行できるが、他の計算は苦手である。GPUの最新GDDR5メモリもCPUのL3キャッシュよりは低速である。GDDR5メモリの帯域幅は大きいが、ランダムアクセスは低速である。この違いを利用したアルゴリズム設計となっている。
- CPU内部メモリ要件の増加は、反復回数の増加と全体的な計算時間の増加を意味し、GPUやASICでは対応し難いものである。
ランダム生成プログラムと浮動小数点演算を多用するrandomXmonero ほどでは無いですが、こちらもかなりASIC耐性、GPU耐性を意識したアルゴリズムとなっていますね。
管理人のIntel(R) Core i7-2600K CPU @ 3.40GHzでcryptonightR と randomXmonero を比較してみました。
ubuntuから起動する場合のコマンドライン
/usr/src/xmrig/build/xmrig -a cn/r –cpu-no-yield –nicehash –daemon-poll-interval=9000 -o stratum+tcp://cryptonightr.usa-west.nicehash.com:3375 -u your-mining-address -k
※cryptonight-r 268satoshi/day
※randomXmonero 248satoshi/day
ということで、甲乙つけがたい採掘速度となっておりました。なぜか randomXmonero の採掘サーバーは、no active pools stop mining と表示され良く切断されるので、cryptonight-r の方が安定して採掘できます。しばらく、randomxmonero から cryptonight-r に切り替えて運用してみようかと思います。
※参考記事
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