いま、第二次マイニングブームが到来しています。ビットコインを始めとする暗号資産の価格が上昇したからです。第一次マイニングブームは2017年の年末にBTCが200万円から50万円に暴落したときに終了しましたが、その後、2020年12月に再度1BTC200万円を突破して息を吹き返しました。突然、グラフィックボードが売り切れするようになったのです。
しかし、こんな40万円もするグラフィックボードなど、マイニング以外の用途では使い道が無いですし、40万円なんてとても買えません。当然ASICリグを買うこともできません。
そこでCPUマイニングを検討するわけですが、CPUで掘っても通常は、ASICとGPUに太刀打ちできないわけです。しかし、捨てる神あれば拾う神ありで、CPU向きのマイニングアルゴリズムを考える人がいるんですね。MONEROという暗号通貨の中の人は、2019年11月30日、CPUを使って「より平等主義的に」分配できるアルゴリズムRandomxの導入を行いました。
RandomXをASICでは掘れない理由
なんと、このアルゴリズムでは、計算内容を動的に変化させていくということです。動的プルーフオブワークというのだそうです。それは、次の4つのステップで構成されます。
- ランダムなプログラムを生成します。
- それをCPUのネイティブマシンコードに変換します。
- プログラムを実行します。
- プログラムの出力を暗号的に安全な値に変換します。
ランダムな命令を生成して実行アルゴリズムをどんどん変えていってしまうのであれば、ASICでは太刀打ちできないですね。さらに驚くべきことに、このアルゴリズムでは、128bit倍精度浮動小数点演算を使用しています。それは、ほとんどのCPUが命令を持っていますが、GPUやASICでは取り扱うことができないものです。これを proof of CPU と呼ぶことにしましょう。
その工夫は、Randomxのハッシュレートランキングを見れば一目瞭然です。
CPUが上位を独占しているわけです。まあ、上位は高価なCPUですけれど、中にはraspberry pi で使われているArm coretex A72 とかも含まれています。管理人も、デスクトップPCのIntel Core i7-2600K CPU @ 3.40GHzでxmrig で RandomXmonero で掘っています。
マイニングの楽しさは掘った人にしか分かりません。
マイニング収益は電気代を下回ること(つまり赤字マイニング)も多いのですが、スマホでマイニング状況をチェックして、「よしよし頑張って稼いでくれよ」と心の中で呟く気持ちは格別です。自分の代わりに働いてくれているという感謝の気持ちです。
正直言って取引所で買った方が安く取得できちゃうのですが、取引所に頼らずに自力でビットコインを取得した、ということが嬉しいのです。
nicehashだとBTCで報酬を受領できるので、後日OP_RETURNの送信に使えます。Intel Core i7-2600K CPU @ 3.40GHzをアイドル時限定で走らせて、だいたい24時間に 400satoshi(約24円) ほど掘れるようです。400satoshiあれば送金レートが低い時期にはOP_RETURNを1回送信できます。これは、やるしかないでしょう!
※参考記事
年間20万円までガンガン掘れ!
jetson nano マイニング
ラズベリーパイでマイニング
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