マイニングの効用

マイニングを始めて半年経過して感じたことを書きます。マイニングの効用です。効用と言ってもマイニング報酬以外のことです。

  1. マイニング効率の低下を体感することでムーアの法則が継続していることを実感できる。どんどん新しいマイニングリグが投入されており、新型リグはどんどん性能が上がっているのでウチのPCの採掘量は減少しているのだ、と理解できます。つまり計算速度の進歩を数字で実感できます。それはAI革命の進歩を実感できることでもあります。マイニング報酬が減るので凄い実感できます。
  2. マイニングの仕組みを理解できる。マイニングソフトの出力画面を見ていると、yes!と表示されるマイニング成功の表示が、リグの性能に比例して増えていくことが実感できますが、同時に、その間隔はランダムであることに気付きます。マイニングでは、次のブロックに記入するハッシュ値を計算して、指定されたディフィカルティ(難易度)の条件を満たすナンス値を探しているのですが、このナンス値は「総当たり」で探していくのです。いつ採掘されるかは誰にも分かりません。
  3. プルーフオブワークの堅牢さを実感できる。ブロックチェーンの更新をPCの計算量を用いて進めるビットコイン方式は「電気代が無駄で環境負荷が掛かる」などと批判されていますが、実際に自分のPCでマイニングを行い電気代を払うと、ちょっと違う感想を持ちます。それは、プルーフオブワークは本当に凄い証明だ!ということです。これだけ目の前のPCが頑張って計算してブロックチェーンの正しさを検証しているのだから、このブロックチェーンは相当堅いぞ!と実感できるのです。
  4. プルーフオブステークの脆弱性を実感できる。計算量ではなく、暗号通貨の保有量によってブロックチェーンの更新を検証するプルーフオブステークは、イーサリアムが全面移行を計画するなど人気なのですが、「ちょっと待てよ、それって、結局計算してないってことじゃん」と理解できます。当たり前のことですが、マイニングをやってないと気づきにくいことです。「計算をやってない!」インターネットの世界で、通信相手が言っていることが真実かどうかなんて誰にも分かりませんが、ハッシュ関数の計算であれば、正しいかどうかは計算してみれば一目瞭然、「ああ、あなたはPCに電源を入れてマイニングソフトで計算したのね」と分かります。勿論プルーフオブステークでも、保有量は電子署名によって証明されるので、暗号通貨自体の堅牢性と同等の安全性があるという理屈は分かりますが、計算してないことの違和感は拭えません。計算せずに保有量で決めちゃうということは、大学の授業の出欠の時に「代返」するようなものです。実際の授業には出ていないのです。プルーフオブステークの脆弱性を実感できるというわけです。

※参考記事

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