OP_RETURN報告


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“OP_RETURN報告” への71件のフィードバック

  1. Kenji Miyazawa:Ame ni mo makezu / The Morning of Eternal Parting

    https://mempool.space/ja/tx/2abda93fe02c117b8b3135e8cd1f654b580b5d473b2dee19c5aec97fb08e183f

    宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」、「永訣の朝」です。

    https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/45630_23908.html
    雨ニモマケズ
    風ニモマケズ
    雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
    丈夫ナカラダヲモチ
    慾ハナク
    決シテ瞋ラズ
    イツモシヅカニワラッテヰル
    一日ニ玄米四合ト
    味噌ト少シノ野菜ヲタベ
    アラユルコトヲ
    ジブンヲカンジョウニ入レズニ
    ヨクミキキシワカリ
    ソシテワスレズ
    野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
    小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
    東ニ病気ノコドモアレバ
    行ッテ看病シテヤリ
    西ニツカレタ母アレバ
    行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
    南ニ死ニサウナ人アレバ
    行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
    北ニケンクヮヤソショウガアレバ
    ツマラナイカラヤメロトイヒ
    ヒドリノトキハナミダヲナガシ
    サムサノナツハオロオロアルキ
    ミンナニデクノボートヨバレ
    ホメラレモセズ
    クニモサレズ
    サウイフモノニ
    ワタシハナリタイ

    南無無辺行菩薩
    南無上行菩薩
    南無多宝如来
    南無妙法蓮華経
    南無釈迦牟尼仏
    南無浄行菩薩
    南無安立行菩薩


    https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1058_15403.html

    永訣の朝

    けふのうちに
    とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
    みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
       (あめゆじゆとてちてけんじや)
    うすあかくいつそう陰惨いんざんな雲から
    みぞれはびちよびちよふつてくる
       (あめゆじゆとてちてけんじや)
    青い蓴菜じゆんさいのもやうのついた
    これらふたつのかけた陶椀たうわんに
    おまへがたべるあめゆきをとらうとして
    わたくしはまがつたてつぱうだまのやうに
    このくらいみぞれのなかに飛びだした
       (あめゆじゆとてちてけんじや)
    蒼鉛さうえんいろの暗い雲から
    みぞれはびちよびちよ沈んでくる
    ああとし子
    死ぬといふいまごろになつて
    わたくしをいつしやうあかるくするために
    こんなさつぱりした雪のひとわんを
    おまへはわたくしにたのんだのだ
    ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
    わたくしもまつすぐにすすんでいくから
       (あめゆじゆとてちてけんじや)
    はげしいはげしい熱やあへぎのあひだから
    おまへはわたくしにたのんだのだ
     銀河や太陽 気圏などとよばれたせかいの
    そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
    ……ふたきれのみかげせきざいに
    みぞれはさびしくたまつてゐる
    わたくしはそのうへにあぶなくたち
    雪と水とのまつしろな二相系にさうけいをたもち
    すきとほるつめたい雫にみちた
    このつややかな松のえだから
    わたくしのやさしいいもうとの
    さいごのたべものをもらつていかう
    わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ
    みなれたちやわんのこの藍のもやうにも
    もうけふおまへはわかれてしまふ
    (Ora Orade Shitori egumo)
    ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
    あああのとざされた病室の
    くらいびやうぶやかやのなかに
    やさしくあをじろく燃えてゐる
    わたくしのけなげないもうとよ
    この雪はどこをえらばうにも
    あんまりどこもまつしろなのだ
    あんなおそろしいみだれたそらから
    このうつくしい雪がきたのだ
       (うまれでくるたて
        こんどはこたにわりやのごとばかりで
        くるしまなあよにうまれてくる)
    おまへがたべるこのふたわんのゆきに
    わたくしはいまこころからいのる
    どうかこれが天上のアイスクリームになつて
    おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
    わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ

    —–
    「雨ニモ負ケズ」は、「ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ」というところが感動します。勿論、そうはなり切れないのです。でも、そうなりたい。そういう美しい気持ちなんですね。最後の仏典の唱え文は蛇足に思いました。そんなの無くても良いんです。

    「永訣の朝」は、妹のとし子さんが24歳で亡くなってしまった日の事を思い返している詩です。「あめゆじゆとてちてけんじや」と「Ora Orade Shitori egumo おらおらでひとり行くも」が胸を打ちます。可哀そうな妹の来世の幸福を願う兄のいちずな気持ちです。

    宮沢賢治さん自身も37歳で肺病で亡くなってしまいます。彼の人生は大変なものでしたが、苦しみながら残した詩歌に現代の我々は心を打たれます。日本語なので難しいですけど、世界中の人に知ってもらいたいと思ってopreturnで書き込みしてみました。

  2. The Animals: Selected Poems by Michio Mado

    https://mempool.space/ja/tx/8cd732b125d6708187c942bf43849ab75367f6903548074586143a9865fc1300

    まどみちおさんの「ぞうさん」が収録された英訳詩集です。安野光雅さんの挿絵で、美智子皇后が訳されました。

    https://en.wikipedia.org/wiki/Michio_Mado

    動物に対するやさしいまなざし、金子みすゞさんに通底するものがあります。動物にやさしくするのですから、当然、人間にもやさしくなりますね。世界全体に対する優しいまなざしを得ることになります。それは自分自身にも優しい心持ちということになります。なんというリラックスでしょう。

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